誘惑の井戸 底を調べたい

先日、地区の湧水場でミドリガメの飼育ケースと甲羅を磨いていていると
アブラハヤが3匹いることに気付きました。
湧水が出てくる隙間に尾や頭が少しチラチラと見えていました。

中学生の頃にもここでアブラハヤを見かけていましたので
今でもいるんだと思いました。
きっとH川から昇ってくるのでしょうがここで魚止めになっているようです。
湧水場は、隙間がありますが、2つに区切られていて
片方の底はコンクリートでもう片方は、山砂のままでどちらからも
湧水が湧き出しています。
アブラハヤは、山砂のあるところの岩を組んだ壁の隙間に住んでいて
ここには川虫(トビケラやカワゲラがいる)が多くはありませんがいますので
これらをエサにしているんだと思います。

コンクリート側の底のコンクリート板の下は深い縦穴になっています。
ここは縦穴の上にコンクリート板が乗っていて、コンクリ板の四つ角には、
石が組んでありますので縦穴に落ちる事故が起きないようになっています。
組んだ石とコンクリ板の間には隙間が出来ていて、その隙間からたくさんの
冷たい湧水が勢いよく溢れ出してきます。

このコンクリート板を乗せ変えていた工事の時に私は、密かに縦穴の深さを計っています。
湧水の勢いがかなりありましたので、ビシアジの竿1.8mに80号の錘を使って
当時、まだ新しかった新素材のラインに刻まれている1メーターおきの目印を
使いサミングしながら計りましたのでかなり正確だと思います。

湧水の穴は、暑い日差しに照らされている為か妙に青白くて綺麗でした。
それが何故か不気味に感じました。
80号の錘をその縦穴に沈める時も何故だかいけない事をしている感じが
したので不思議に思いました。

その不気味な縦穴に錘は糸ふけも無く真っ直ぐに入っていったので、
誤差はほとんど無いと思います。

深さは12メートルもありました。

こんな事をして井戸の縦穴の深さを確めた子供は、たぶん私だけでしょう。
学校の勉強は好きではありませんでしたが、こんな事はかなり好きで
興味を示して遊んでいました。